今回は熱傷(やけど)の初期対応と深さに応じた治療法について説明したいと思います。

【初期対応】
 やけどをした時、まず最初に行うのは水道水(流水)で30分程度冷やすことです。これは冷却することにより、熱が皮膚の深い部分に進行することや、受傷面積の拡大を防止できます。水道がなければ氷やアイスノンを用いますが、できれば流水のほうがよいと思います。
 その後は、できるだけ早い時期に皮膚科や外科・形成外科を受診してください。

【深さに応じた治療法】
 大まかには、表面に赤みのみが見られヒリヒリした痛みがある時は比較的病変が浅く、ステロイドの塗り薬で対応します。
 赤みに腫れを伴い、赤みの上に水ぶくれがある時は病変が少し深くなっています。この場合は、水ぶくれの内容液を注射器で抜いて、水疱蓋(水ぶくれがしぼんだ状態)の上から細菌感染を考慮して、抗生物質含有の塗り薬を塗りガーゼで保護します。
 さらに皮膚の表面が白い状態であった時は、今後黒くなったり、皮膚がえぐれたりする前ぶれの症状です。最終的には外科的治療(手術)等が必要になってきます。

 前回もご説明したように、やけどの症状は一日一日変化していきますので、使用する塗り薬も日々の状態で流動的になります。
 治るまでの目安は、赤みのみであれば4~5日程度、水ぶくれを形成した時は1~3週間、表面が白色から黒色になった際は早めの外科的治療が必要と考えます。