今回は、帯状疱疹(たいじょうほうしん 俗称/どうまき・おびくさ)の病因・皮膚症状についてお話ししたいと思います。

発病するとまず左右どちらか一方にピリピリした(針でつつかれるような感じ)痛みがみられ、その後しばらくしてから痛みの部分に赤い斑点や小さな水ぶくれが帯状もしくは島状に出現してきます。先に痛みが出てくるので内臓や筋肉などの病気かと思い、内科や整形外科を受診される患者さまもおられます。病因は水痘(水ぼうそう)のウイルスです。

このウイルスは、初めて感染した時は水ぼうそうとして発症します。しかし、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内の神経節に潜んでいる状態が続きます。ウイルスがおとなしく冬眠していると思っていただければ分かりやすいかと思います。ところが、加齢や過労・ストレスなどがきっかけとなりウイルスに対する身体の免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び元気になり神経を伝わり皮膚に到達して、上記の症状や皮膚病変を生じてくると言われています。

ウイルスが潜伏していた部分に皮疹は出現してきますので、頭のてっぺんから足先までどこにでも出てくる可能性はあります。さらに身体の真ん中を中心に右側だけもしくは左側だけに出現してくるのが特徴です。患者さまに「これは帯状疱疹です。」と診断すると、「これが身体を一周したら死ぬと聞いたんですが本当ですか?」と昔の迷信を尋ねられることがあります。半周まわることはありますが、まず一周まわることはありませんので安心してください。⇒その②に続く。